その3~解説編⑤~. ワークブックを保存する
この記事について
- 難易度★★★☆☆
- 所要時間 5分
エクセルファイルを作成するプログラム の解説をしていきます。
前回に引き続き第5回です。
長かった解説もようやく最終回になります。
openpyxl の機能を実行してプログラム上にワークブックを作成する部分がメインです。
目次
- プログラムを見てみよう
- 今回の学習範囲
- プログラム4コマ
- プログラム上に作成したワークブックをファイルとして保存する
- 機能を実行するやりかた
- 意外に正しい4コママンガ
- 次回予告
- 使用させていただいたアプリ・サイト
プログラムを見てみよう
import openpyxl workbook = openpyxl.Workbook() workbook.save('はじめてのエクセル.xlsx')
今回の学習範囲
- エクセルを操作するパッケージ openpyxl をインポートする
- エクセルのワークブックをプログラム上に作成する
- 作成したワークブックに名前を付ける
- ワークブックをファイルとして保存する ← 今回
プログラム4コマ
今日は4コマ目
ワークブックをファイルとして保存する
これをやっているのは以下の1行です。
workbook.save('はじめてのエクセル.xlsx')
前回説明した workbook変数 が早速登場しています。
openpyxl によって作成されたワークブックには、以下の機能が存在します。
機能を使うひと | 機能名 | 内容 | 使い方 |
---|---|---|---|
ワークブック | save | ワークブックを名前に付けて保存する | <ワークブック>.save('はじめてのエクセル.xlsx') |
これを使って、プログラムの中で workbook変数 を ファイルとして保存 しています。
逆に ファイルとして保存しない限り、ファイルとして保存されません。
当たり前のことを言いましたが、ファイルの保存って場合によっては時間がかかったりします。
保存もプログラムの中で好きなタイミングでできますよってことです。逆に、特定の場合だけ保存するとか、保存しないとかもできます。
機能を実行するやりかた
ところで、('はじめてのエクセル.xlsx') て部分も気になるんですけど
という方もいますよね!
さきほど上でワークブックを作るときには
openpyxl.Workbook()
というふうに () かっこ を使って機能を実行しました。
今回はこれの派生版です。
機能を実行するやりかたの基本は上でも登場した通り
<機能を使うひと>.<機能名>()
ですが、今回のように 保存する 機能の場合などは
どういった名前で?
を指定したいと思います。
このような場合のために、実行時の条件を指定して機能を実行できる ようになっています。
※openpyxlの開発者がそういうふうにつくってくれています。
※逆に実行時に条件を指定しないと実行できないものもあります。
ポイント
- 機能を実行するときに条件を指定しない場合
<機能を使うひと>.<機能名>()
- 機能を実行するときに条件を指定する場合
<機能を使うひと>.<機能名>(条件1, 条件2, ...)
※指定できる条件の数や内容は機能によって変わる
- 機能のことは 関数(かんすう) と呼ぶのが一般的です。
※英語にすると機能も関数も function なので意味的には 機能 と考えて良いです。
- 条件のことは 引数(ひきすう) または パラメーター と呼ぶのが一般的です。
※英語にすると parameter です。
※このブログでは親しみやすそうなパラメーターと呼んで行きます。
ワークブック がもつ save関数 は 保存するときのファイル名を条件とする わけですねぇ~。
意外に正しい4コママンガ
実は4コママンガの左端に書いてある
お前もしゃべるんかい
というのは
<機能を使うひと> が workbook変数(つまりopenpyxlが作ったワークブック)である
という点が意識されていて意外に正しかったんですねぇ。
workbook.save('はじめてのエクセル.xlsx')
は 「ワークブックをファイルとして保存している」 ということでした!
次回予告
次回はエクセルファイルを編集していきます!
使用させていただいたアプリ・サイト
ありがとうございました!